ハッピークリスマス
もう、クリスマスは過ぎましたが、この動画のシーズンになりましたね。
本当は、ニコニコ動画の方を引用したかったので、もっとオーガニック的なセリフ集を見たい方はこちらを↓
https://www.nicovideo.jp/watch/sm17071230
この富野由悠季の「ブレンパワード」という作品にて存在感を発揮する ジョナサン と言うキャラクターは富野作品の中でも過激なセリフを放っている。
クリスマスカードのシーンも然り
クマゾーくんを思わず殴ってしまうシーンも然り
でも、ニコニコ動画でも年に一度この動画がランキングに上がってくるという事は、やはりみんなこのジョナサンの表現する言葉にどこかしらの共感を覚えているからだろう。
端的に印象に残る彼の言葉を説明すると、幼い自分に対して母親が寄り添ってくれなかった事への恨み言である。
でも、この動画を見て、「なに子供みたいな事言ってんだよ、ジョナサン。大人になれよ。」と諭す気にはなれない。
それは富野が意図して、視聴者の幼い頃の記憶を揺さぶる様に仕向けてストーリーを作っているからである。
誰でも、どんな円満な家庭でも、子供は親に恨み事を感じる瞬間や期間があるのである。
それは、大人になってしまうと、「まあ、それも仕方なかったんだろう」「親は親で一生懸命やってくれたんだろうから」「今まで育ててくれて感謝しないと」と劇中でもあるように、自分で自分を諭し、そして忘れていってしまうものだ。
でも、その想いというものは、忘れても薄れても、消えてなくなるものではない。
ピンと張ったシーツの隅に出来たシワの様に、必ずしこりが残ってしまっているのだ。
そのしこりの部分にジョナサンの言葉は浸透していく。
今更言ったってしょうがない、この歳で訴えでも大人げない。
そんな想いをジョナサンという24歳の大人が激昂しながら訴えてくれる。
この動画は、誰にでもある「あの頃あの時」の想いを癒やしてくれる刺激物である。
その刺激物が僕たちの心を癒やしてくれるのは、
ジョナサンが「今の自分のあの日の想い」に涙して共感してくれるからなのだ。
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